ビーベナム(蜂毒)とは?

ミツバチが敵を攻撃して刺すときにお尻の針から出す液体です。採取できる量は一匹わずか0.1mgほどしかありません。
ビーベナムの主要成分はアミン類、ペプチド類、酵素、ポリアミン類、糖類などに分けられます。


特に人の脳神経伝達物質として知られるアミン類、 細胞膜に直接作用し鎮痛作用やカルシュウムイオンのコントロールに大きく関与するペプチド類、 人の痛みの回路や結合組織分解に関わる酵素類、 人の細胞の成長に関わるポリアミン類の4つが、ビーベノムが人体に効果的に作用し、血圧を安定させたり、痛みを取ったり、気持ちを落ち着かせたり、難病が治癒したりすることに、関わる物質であると考えられています。

これはみつばちの針の先です。ここからはちがビーベノムを出します。

ビーベナム(蜂毒)には15種類以上の活性部室がふくまれていて、その中でもメリチンはもっとも強力な物質。抗炎症因子として働く合成ステロイドホルモンの100倍もの効力を持っています。
 

古くから世界各国で普及している、蜜蜂を直に体に刺す「ビースティング療法」もビーベノムの効果を利用したものです。リュウマチ・神経痛などの関節の痛みにとても良く効くことがわかっています。

いま化学合成のステロイド剤やホルモンの功罪が問われるようになり、再び蜂毒が脚光を浴び、蜂毒 をベースにした薬品や健康食品が各国で研究開発されています。 養蜂家の癌の罹患率が一般人より低いとの統計があり、これは蜂蜜など蜂産品を多く食べている事も勿論でしょうが、仕事柄、蜜蜂に刺される事が多いからではないかと考え、蜂毒による癌治療の研究も行われています。



ビーベノムの効果

痛みの抑制、殺菌作用、また血流の促進、血圧の正常化等に大きな効果が認められています。アメリカでは多発性硬化症(MS)から奇跡の回復を遂げた患者さんがテレビで紹介され、多くの多発性硬化症患者さんたちが蜂鍼療法を行うようになっています。



蜂鍼療法の副作用
痛い?

蜂に刺されるという意識から始めから痛いと思い込んでしまうことが、痛みの大きな要因です。1秒以内の刺針ならそれほどの痛みは感じません。しかし、刺して5−10秒、そのままにしておくと(置針)途端に大きな痛みが襲ってくる場合があります。慣れてくるとこの痛みがないと蜂鍼をした気がしないとおっしゃる方もいます。実際、腰痛や四十肩の治療の場合に、わざと痛みが出るまで待ち、それから患部を動かしてもらうと可動範囲が一気に広がり、痛みも取れてしまうという効果が多く見られます。しかし、これは治療に慣れた人、肉体を常に使って鍛えている患者さんに対してでも、かなり注意深く行う必要があります。小児にも蜂鍼を行いますが、1秒以内の刺針では泣き出してしまうような痛みは感じないようです。

痒い?

通常痒みは1日〜2日で消えますが、1週間も続く患者さんもあります。抗ヒスタミン軟膏を塗ると早くかゆみが収まります。また、刺針後に患部を指圧したり、アルコール綿で拭くことも痒みを止める効果があります。

腫れる?

時として腫れる場合があります。その腫れが1週間も引かない場合もありますが、程度の差はあれ、問題なく腫れは引いていきます。刺針部の痒みを掻いて、ばい菌が入ってしまった時などに腫れが化膿してしまうことがありますので、刺針部位を掻かないように気をつけて下さい。

これら痛み、かゆみ、腫れは、蜂鍼の方法や置針時間、また、患者さんの体調、更には使用する蜂の個体差、季節などの条件によっても 、差が出ます。それまでの治療では腫れも、かゆみもなかったのに、突然、腫れと痒みが強く出る場合や、その逆に反応が出ない場合もあります。

アナフィラキシー及び ショック

蜂鍼療法における副作用として最も危険視されているのが、スズメバチなど大型の蜂に刺された時に見られるアナフィラキシーです。これは生命に関わる危険なアレルギー反応です。毎年、蜂に刺されて亡くなる事故が世界中であります。ほとんどがスズメバチや足長バチ系の蜂に刺されたアナフィラキシーで、確実に西洋ミツバチにより刺されて死亡した例となるとその報告は定かではありません。しかし、西洋ミツバチを利用する蜂鍼療法においても過剰なアレルギー反応を呈する場合も多々あり、その対応に十分な注意が必要であることは言うまでもありません。


その他の注意事項

アメリカなどで行われているミツバチにそのまま刺させる直刺などを行う場合には更なる注意が必要です。万一アレルギー反応が起きた場合には慌てずに、安静にします。時には抗ヒスタミン剤の服用や注射が必要な場合もあります。そのような事態を起こさないためにも蜂鍼の刺針の量は、慣れるまでは極力控えめにすることが必要です。一般に男性より女性、体力のあるものより、ない者が刺激に弱いようです。

鍼灸の治療においても、刺針により、急激な血圧の変化などを起こし、患者さんが吐き気やめまいを訴える場合があります。蜂鍼においても、蜂毒によるアレルギー反応としての吐き気やめまい、また鍼灸と同じように刺針部位により急激な血圧の変化を起こし、治療中、あるいは治療後急に動いて、吐き気や、めまいが生じる場合があります。治療後はしばらく安静にして、過激な運動は避けるようにして下さい。

主な対象としては

顔面神経痛、リュウマチを含む各 種関節障害、帯状疱疹、歯槽膿漏、肩こり、腰痛、各種神経痛、いぼ、筋肉痛、冷え性、疲労回復、あざや手術痕の除去、肝臓疾患、前立腺肥大、更年期障害の多様な不定愁訴 など多岐に渡ります。また不妊症に大きな効果を示した例もかなり報告されています。


ミツバチ蜂鍼療法の歴史
蜂鍼(ほうしん)療法の歴史は古くはギリシャ時代にさかのぼります

蜂鍼療法は蜂蜜を採集するのに昔から飼われている西洋ミツバチを使用します。痛みを軽減することで知られ、その歴史は、古くはギリシャの哲学者ヒポクラテスの時代まで遡ります。

戦闘で疲れた兵士の疲労回復、筋肉痛の軽減などにも利用されたようです。日本では西洋ミツバチが明治以降日本で飼われる様になって以来,養蜂業の方々を中心に民間療法として行われてきました。

医学的な研究も海外では盛んに行われていますが、現在我が国ではごく限られた一部の医師が行っているだけで、いまだに養蜂業者の方々を中心に、徐々に鍼灸師・柔整師・整体師等々の方々が蜂鍼療法をそれぞれの治療手技に付け加えるような形で行っているのが現状です。

2001年には蜂針療法をよりレベルの高い信頼のおける治療法にしようと、これらの方々が中心になり、既存の蜂針療法研究会を更に発展させた非営利法人・日本アピセラピー協会を組織し、蜂蜜、花粉、プロポリス、ローヤルゼリーなどの蜂産品を含めた総合的なミツバチ療法の研究を続けています。ミツバチの針で刺すというと、かなりの痛みを想像されると思いますが、蜂鍼の刺しかたを適度に調節すれば、決して痛いものではありません。

蜂鍼療法の方法

ミツバチの尾部からピンセットで針を抜き、患部に刺します。  非常に微細な針なので、かなりの熟練を要します。 その刺激量を調整しながらそれぞれの患者さんに一番合った刺針方法をとります。少ない時で1−2匹。多いときには100匹以上のミツバチを使用します。

アメリカ、カナダではMS(多発性硬化症)の患者さんたちがその治療のために、生きた蜜蜂をそのまま患部に当て刺させる方法をとっています。健康人が直に刺すと、正しく蜂に刺された時のかなりの痛みが走りますが、MS(多発性硬化症)の患者さんにとっては患部を治療する良い刺激となるようです。
いぼや魚の目の治療等で患部が皮膚の硬い部分ある場合には、蜜蜂を生きたままつまんで、患部に針を刺させます。患部に上手に刺せれば痛みはほとんど感じません。

蜂毒は人の分泌系の物質に似たものを多く含む他に、非常に殺菌力が強いことが知られています。、ウイルス性のイボに直に蜜蜂の針を刺すと、イボが数日でポロリと落ちたり、長年の肩こりが1回刺しただけで信じられないほど改善したり。更年期障害の苦しみから解放されたりと、治療の対象は多岐に渡ります。 運動で疲労がたまった筋肉に刺すと、疲労の回復が驚くほど早くなることも知られています。



蜂鍼療法を体験できる場所

ニュージーランドミツバチ療法研究所
  63 Haycock Road, RD1, Richmond, Nelson, New Zealand
責任者 : 鍼灸師 宇田幸康

宇田鍼灸師へのE-mailによるご質問はこちらまで→ uda@apbee.com

アピパンクチャーとは

api=蜂 acupuncture=鍼灸療法 の二つの言葉をあわせて作った造語です
宇田幸康が日本の鍼灸の治療と蜂毒療法をミックスした治療の事をアピパンクチャーと命名しました。
一般には蜂鍼療法は「アピセラピー」と呼ばれています。

 

アピセラピーとは
アピセラピーとは「ミツバチの生産物を利用した療法」のことで、西欧では、ミツバチが作るハチミツやローヤルゼリー、プロポリス、花粉、 蜂毒が医療用に使われ、「アピセラピー」という一つのカテゴリーが出来上がっています。